気付いたことがあったら、すぐノートに書く
実際に自分が使っているノートです。色ペンを使って重要なポイントにアンダーラインをしたり、概念を図式化して、一発で見える化するようにしています。
走り書きで、ミミズのような判読しづらい字ですが、自分でわかればいいんです。拙い言葉でも言語化出来ていればいいんです。
さて、自己分析をしていて、気づいたことを覚えていることが大事です。
そのために、どこかに書き残しておくことは、大事なのです。
・目の前のものを見て、違和感を感じたとき
・イライラすることがあったとき
・トラブルがあって、なんで起こったんだろうと考えたとき
・自分はこれが好き・嫌いというものがあったとき
・自分の弱さを見つけたとき
・失敗してしまったとき
・自分の長所・短所に気づいたとき
・自分の心身が、何かを前にして、どう変わったかを振り返ったとき
・自分はこうした見方・考え方をしている?と気づいたとき
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などなど…
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その他、あらゆることに対して、書き残していくことで、自分が見えてくるでしょう。
ノート等に書き残していくときに、気をつけてみるポイントを、いくつか挙げてみます。
生の感情、リアルな状況を、できるだけすぐに残そう
何かが起こって、自分の感情が変化したり、葛藤が起こったり、他人から反応があったとき、
すぐにノートや手帳に、そのときの状況を書いてみましょう。
11月某日 病院にて
すれちがう人々が怖い。年寄り、中年はなんてことないが、若い人、若い女性、医療従事者とすれ違うと、怖くなってくる。
そのたびにメンタルを削られてしまう。
若い男性は-5P(ポイント)、若い女性は-20P、医療者は-10P(女性だと-20P)。
たちまち、うずくまりたくなる心境に襲われる。
無機質な空間、明るすぎる照明、足早に通り過ぎ、表情を変えないで、僕から顔をそらして、澄ました顔で通り抜けていく女性。
僕は好まれない存在だと、否定され、踏みにじられているようだ。
(実際に筆者が書いたノートから引用)
これは、実際病院に行って、すれ違う人を見て、自分の心が感じたことを、その瞬間に書いたものです。
そこには、自分の生の感情や心の動き、リアルタイムの状況が、生々しく記されています。
それでいいのです。自分が苦手なシチュエーションや人や、失敗しそうなパターンの状況が、具体的にわかってきます。
それをずっと書いていると、似たような状況でイライラモヤモヤしていることに気づきます。
そのとき、自分のパターンが見えてきます。
自分を知ることに、一歩でも近づいていけるのです。
書き残しは、できるだけ赤裸々に書いてみるといいと思います。
大丈夫です。誰かに見せる必要はありませんので、自分の中にしまっておけば。
状況に対して、自分なりに分析を加える
ノートに書き残した状況に対して、「なんでだろう?」と分析を加えてみます。
(先のノートの続き)
その恐怖の根源は、女性や若者へのコンプレックスがあるだろう。
小学校の頃から女性に下に見られて馬鹿にされ、高校は性格がきつく、声が大きい女性が集まり、同年代男子からは、「〇〇くん、マジメすぎ」と、からかわれて、自分を出せなくて、腹を割って話せて、時に壁を作らないで楽しめる、同年代の男女の友達ができなかったりした過去の経験が、こんな恐怖を僕に見せているのかもしれない。
こんな風に、その原因と思われることを、ちょっとでも考えて見て、
分析を付けくわえてみると良いと思います。
自分のことを見つめ直すことで、どうして自分はこういう行動を取ってしまっているのか、プレッシャーが発生するのかがわかります。
原因が徐々に洗い出されてきます。
分析は下手でも構いません。
「それじゃ解決にはならないよ!」と思う人もいるかもしれませんが、それでも大丈夫。
原因が明らかになったら、それをどうにかしようと行動するもよし、日々暮らしているうちに、何かに気づいて、原因を受け入れられる場面が来るかもしれません。
原因を明らかにするだけで、十分なのです。
書きなぐるだけで、少しはストレス発散になる。
怒ったとき、悶々したとき、誰かと話すとか、何らかのストレス解消の趣味をやるとかで、発散されることがあります。
しかし、それがすぐできない場合でも、「このモヤモヤを書きまくる!」ことだけでも、発散されます。
たしかに、誰も見ていませんが、自分の感情を文章や図等にして、ノートに書いていくだけでも、
不思議なことに、ストレスが軽減していることがあります。
僕もイラッときたら、違和感を覚えて嫌になったら、できるだけすぐにノートに書くようにしています。
そうすると、溜まった感情は一旦失せて、次に進めるようになっていることが多いのです。