流れて消えるだけじゃ、語り合えないから

この人いいな、という人は、前向きでも後向きでもなく、ただ中間の状態でその場を動いているだけ。

「人をコントロールしたい」その欲求はどこから生まれるのか?

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「人をコントロール?何言ってるんですか?そんなことしませんよ~!」

って言う人もいるかもしれないけれど、

 

人は、多かれ少なかれ、他人が自分の思い通りになって欲しいという欲求を持っています。

 

何かをお願いするとき、他人が自分の期待したとおりに動かなくて、内心、怒りを覚えてしまったり、

自分より優秀な人が出てしまって、それを密かに落とそうと、あの手この手を使ったり、嫉妬したり

 

その感情は、

自分の言うことを聞かせたい = 相手をコントロール = 支配したい

という動機に基づくものではないでしょうか?

 

では、相手をコントロール(支配)したい欲求は、どこから来るのでしょうか?

 

 赤ちゃんのような欲求が、形を変えて残っている

自分が人を自分の思うがままにしたい、理由を考えてみました。

 

  1. 置いていかないで欲しい
  2. 自分を出し抜かないで欲しい
  3. その場で一番注目されている人を蹴落とし、自分以下のレベルに下げたい

…理由はさまざま考えられますが、

まとめると、自分を一人にしないで欲しいとか、自分を守ってくれる人がいなくならないで欲しい、のではと考えました。

 

それはまるで、赤ちゃんのような、根源的な欲求ではないでしょうか。

 

自分をあやして欲しい、構って欲しい。

そして、自分を愛して欲しい、守って欲しいから、

愛情や保護をもらえるように、相手をコントロール(支配)したがるのかもしれません。

 

 

心理学者の加藤諦三*1は、「幼少期に甘えの欲求が満たされないと、大人になっても欲求を満たそうとする行動に走る」という内容のことを本で書いていますが、

 

そう考えるのなら、僕は生まれてすぐの頃か、幼児の頃に、

自分を愛してもらったり、守ってもらったり、構ってもらう欲求が満たされなかったのかもしれません。

*2

 

コントロール欲求と同居する

 

幼児期に愛情や保護の欲求が満たされなかったならば、

今、満たせばいい!

 

…と考えるのが良いかもしれませんが、なかなか簡単にそれを満たす場所は見つかりません。

 

人は大なり小なり、他人をコントロールしたがる生き物だと知り、

(もちろん自分も)

どのシーンで人をコントロールしようとしていたか、自覚的に観察し、

その欲求を認めつつも、欲求と付き合って生きていくくらいしかないのではないでしょうか。

*1:かとうたいぞう・80年代から現在まで活躍する心理学者。親のコントロールの仕組みを知ることや自分を知ることに、僕は影響を受けた。結構グサリとすることが書かれていて、オススメです。

*2:僕が長男ということもあり、父母の愛情や保護は、弟に移ってしまったのが原因か。父によると、母は僕の子守をテレビにさせていたと証言しています。ここが原因でしょうか。