流れて消えるだけじゃ、語り合えないから

この人いいな、という人は、前向きでも後向きでもなく、ただ中間の状態でその場を動いているだけ。

神戸市立博物館~文明開化コーナーがヤバイ~

前回、浮世絵展「俺たちの国芳、わたしの国貞」を見に行った、神戸市立博物館だけれど、常設展示も面白かったので、紹介したい。

 

特にテーマのない市立博物館だけあって、一般的に神戸の歴史を縄文時代から現代まで紹介しているのは、だいたいどこの博物館とも共通しているけれど、

 

明治時代になって、神戸港に外国人居留地が出来てからの展示

通称「文明開化コーナー(と勝手に呼んでます)が、かなりビジュアル的に面白く、内容も濃いものだった。

 

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これは昭和初期の神戸旧居留地を再現したジオラマ

開港当時は、外国人が住む洋館が立ち並び、背の低い建物が多かったけど、

このジオラマの頃は、海運業者が次々進出してきて、石造りのビルが並ぶ風景になったとか。

ちなみに、開港当時の旧居留地のジオラマもあって、見ごたえがある。

 

 

 

 

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外国人の邸宅を原寸大再現したもの。

 

あたかも北野の異人館を、そっくりそのまま移してきたように再現されていて、これもゆっくり見ていたくなる。

このセットを背景に記念撮影するのもアリかもね。

 

 

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 幕末、神戸にやってきたアメリカ人を描いた絵

日本人が描いたペリーの絵が、いかにも天狗みたいだったけど、

このアメリカ人もなかなかいい勝負。

 

 

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20世紀初頭の、パーマをあてるための機械。

 

…どう見ても、拷問器具だ。

こんなオニみたいなクリップで髪の毛を挟んだまま、機械につながれて、スイッチオンされたら、現代人なら、「感電死する!」って逃げるぞ。

 

ちなみに、画面の左に、女の人のカツラが置いてあるけれど、

文明開化期に登場した、女の人の髪型がショーケースに入ったものが、

ズラーッと10種類くらい紹介されていて、ちょっとビビった。

 

 

 

こんな感じで、常設展だけでも2,3時間はじっくり楽しめるし、

二人以上で来て、あれこれ茶々入れながら面白がるには、うってつけの博物館だと思った。

あと、博物館周囲のロケーションも、居留地ということで、冒頭のジオラマのような石造りのビルがたくさん残っているし、隣は明治時代の洋館で、神戸という街を満喫するには、すごくいい場所に建っていると思った。

 

神戸を観光するなら、この博物館をコースに入れてもいいくらいだと思う。