嫌いな人は、「なぜ嫌いなのか」考える自己分析
「嫌いな人がいない」人間なんて、どこを探してもいないでしょう。
嫌いな人の1人や2人、います。
また、「大嫌い!二度と一緒の場にいたくない!」という強烈に嫌いのレベルもあれば、
「苦手だけど、会えないこともないなぁ。」とか、「自分からは、よく混じりにいこうとしないなぁ。」くらいの、弱い嫌いのレベルもあります。
(嫌いな特定の人というより、嫌いな・苦手なタイプという感じですが)
そんな、嫌いなタイプの人たちに対して、自分がどうして嫌悪感や、苦手意識を持つのか、理由を考えることによって、
自分を知るという方法の分析となります。
自分の価値観や得意/不得意、自分の心の壁になっているもの、見えないトラウマ等に、気づくことができます。
①自分が嫌いな人、苦手なタイプの人を思い浮かべます。
思いつく限り、リストアップします。
②その人に対して、どんな理由があって「嫌い・苦手」なのかを、あれこれ思い出してみましょう。
その人を嫌いだと思った、具体的な事件や言動、といった直接の原因。
また、その人を見て苦手だなと思ったことの原因(間接的な原因)。
その人と自分の合わないところ。
その人にあって、自分にないところ。
その人が存在していることによって、自分がどんな損をしているか。
どうして、彼らと話せないのか。
彼らと接触することで、何をされるのが怖いのか…
など、あらゆる原因や、嫌いな人との苦手な原因を考えていきます。
③自分から嫌いなのか、他人の意見を聞いて「嫌い」になったのかを分ける。
この分析をしているうちに、「親が『この人と付き合わない方がいいよ』、と言ったから嫌い」とか「みんなが、アイツはキモイって言うから自分も嫌い」という理由を挙げることがあると思います。
そうした理由は、自分ではなく、他人の影響によってもたらされたものになります。
自己分析では、自分の感じ方を中心にして、自分のことを分析していくものですので、
他人の感じ方は、この際分けて置いて、自分の感じた「嫌い」に注目しましょう。
④ ②からわかる、自分の特徴を考える
②でリストアップしたことに対して、自分の感じ方や、価値観等が見えてきます。
自分がどんな価値観なのかを知っておくことが、自分を知る事にもつながります。
★例題
僕は女性や若者が苦手です。30代になった今でも、彼らと話すとき、僕は嫌がられていないか心配になって、話す勇気が出ません。
こんな感じで、問題設定をします。
では、「女性」が苦手なことに、「なぜ?」と原因をあれこれ解いてみましょう。
女性が苦手 ← ・高校のときに接触した女子が、気がきつくて、乱暴な言動の人が多く
男の人にズケズケ物を言っていたのが怖かったので。
・大人しい人でも、ずるい面があるのが見えて、誰も信用できなくなった。
・女の人に親切にしようとしたら、断られることがよくあったから。
・女の人が自分から手を引こうとするときに、「自分は悪くないですよ」という言動をしつつ、
僕が悪いと思わせるように印象づけて、去っていくことが多かった。
・
・
・
…まぁ、これ以上書くと、重いものになってしまうので、この辺にしときますが、
(これ、僕の実体験ですからね。気を悪くしたらごめんなさい。全ての女性に対してそう思わないよう努力します。)
では、先ほど出た原因について、自分はどんな人間で、どんな価値観を持っているんだろう、ということを考えてみたいと思います。
・高校のときに接触した女子が、気がきつくて、乱暴な言動の人が多く
男の人にズケズケ物を言っていたのが怖かったので。
↑
・自分は、男の人に対して、プライドを傷つけるような言動をしたり、
言葉や行動で、傷つけるような、配慮のない人が、男女問わず嫌い。
・自分は、自己主張が激しく、発言の主導権を握って離さないような人が嫌い。
自分が出て来れなくなって、その場で話題に入れなくなるから。
・自分は、その場のノリをテンションの高いものにしてしまって、
大人しい人が入れなくするような、ムードを作る人が嫌い。
・大人しくて、落ち着いて話せて、ノリの良さじゃなくて、言葉で会話できる人が好き。
・
・
・
…といったように考えていくと、自分がどんな価値観や好み、合う/合わないなどの基準を持っているのかが、わかってきます。
嫌いな人、苦手な人を見かけたら、
「なんで自分は、嫌いなんだろう!?」
という、自問自答を試してみてください!
自分のことが見えてくるのが、楽しくなりますよ。