流れて消えるだけじゃ、語り合えないから

この人いいな、という人は、前向きでも後向きでもなく、ただ中間の状態でその場を動いているだけ。

「私なんて可愛くないですから…」と言う女性に、「そんなことないよ」と言うのやめます。

f:id:againstars:20161003215331j:plain

たまにいます。

自信がない女性で、「私なんて可愛くないですよー。」くらいのことを言う女性。

 

それに対して、周りの人は脊髄反射的に、「そんなことないよ~、○○ちゃん、かわいいよ。」とレスポンスするのを見ることがあります。

 

しかし、そうしないといけないような空気になったとき、

僕はそこから降りるために、

「ごめんなさい、僕、そんなことないよなんて言うの、やめさせてください。」

と言うことにしました。

 

 ★ほめ続けると、要求がエスカレートしていき、その人から人が離れる

「私、かわいくないですよー。」と言っている人は、

「そんなことないですよ。」と言ってもらうのを待っていることがあります。

 

そして、この言葉を発し、自分が困っているのを見せることで、

言って欲しい言葉が来るのを期待しています。

 

そして、ほめる言葉をもらって、ほんの少し自信がついて帰っていきます。

自分に自己肯定感が低いので、人に肯定してもらって、自分を保っていくのです。

 

 

では、「私かわいくないです。」「そんなことないよ。」の応酬が続くとどうなるでしょう。

 

そのうち、「そんなことないよ。」「○○ちゃんかわいいよ。」と返してもらうことが、当たり前になっていきます。

 

そして、相手への要求がエスカレートしていきます。

いつも肯定してもらっているのが当たり前になって、感覚がマヒしてくる。

すると、「私って親友でしょ?仲良くしてよ!」と要求が強まったり、逆にちょっと意見が食い違っていたりすると、信じていた人のことを嫌いになったりするなどして、

要求のレベルが上がってきます。

 

「私のこと友達なんでしょ!だったら、いつも一緒にいるの当たり前じゃない!」

「私のこと可愛いでしょ?じゃあ、私のことチヤホヤしてくれて当たり前でしょ?」

「私のことをもっと大事に扱ってくれない人は、人間じゃない!」

 

 

こんな発言を聞かされたら、あなたはどう感じるでしょう?

 

僕だったら、ワガママとか、煙たいと思えてきます。

そのうちに、「可愛くない?そんなことないよ」と言っていた自分が、段々女性の要求に応えるのがしんどくなります。

 

 

周囲の人が、女性の要求に応えるのがしんどくなって、全ての要求を聞けなくなります。

 

すると、

「あなたならわかってくれると思ったのに!」

「こんなことを求めてるんじゃない!」

と、親切にしてくれていた人に怒りを抱くようになり、

それまで仲良くしてきた人間関係を、自ら切ってしまう行為に発展していきます。

 

もちろん、周囲からも人が離れていきます。

 

他人に自信のなさを埋めてもらおうして、要求が行き過ぎると、友達を失い、人も寄ってこなくなります。

 

★求めなければ、人は居やすい

「○○を求めているときに限って、○○が来ない」現象は、生きているとよく起きます。

「人に求めすぎるから、人が寄ってこない」というのも、その一つなのです。

 

逆に、自分が他人に、評価や愛を求めないのなら、

単に自分の好意で「○○したいからやる」と、見返りを求めないなら、

他人を支配することがなくなります。

 

無茶な要求をされたり、仲良くしていたのにひどい仕打ちを受けるおそれもなくなるので、他人が居やすくなって、寄って来やすくなります。

 

 

以上のこともあって、「要求エスカレートの連鎖」に呑まれないために、

女性に「そんなことないよ」などとリップサービスするのを、僕はやめます。