流れて消えるだけじゃ、語り合えないから

この人いいな、という人は、前向きでも後向きでもなく、ただ中間の状態でその場を動いているだけ。

どんなくだらないことでも、「自分にできること」をリストアップする

最近読んだブログで、

自分発見カタログ」というものがありました。

このブログは、どんなくだらないことでもいいから、

自分ができることをリストアップし、その内容とセールスポイントを書いているという、

単純明快なものです。

このブログが面白いところは、

「あいさつができる」「方言を使って会話できる」「どこでも寝れる」といった、

本当に出来ていて当たり前といわれるものから(意外と大事みたい)

「大学の地域再生マネージャーの資格を持っている」「補助金の手続きができる」といった、

専門性の高そうなものまで、

リストアップされているのです。

読んでいるうちに、これって、意外と大事なことなのでは?

と思い、この記事を書くことにしました。

★方法

①何でもいいから、とにかくリストアップする

10個でも、100個でもリストアップします。

何でもいいです。

「電車・バスでの移動ができる」「早寝早起きができる」「何でもうまそうに食べる」みたいな、他愛もないものでも構いません。

僕が5分で思いつくままにやると、こんな感じになりました。

地図が読める  時刻表が読める  ワード・エクセルを教えることができる  ホームページを作れる  文章を書ける  旅行ガイドに乗っていない旅ができる  Photoshopでチラシを作れる  猫をなでられる  個人のやってる店に入れる  何でもおいしそうに食べる  バイクに乗れる  長い文章が読める  古民家の床張りができる  英語で会話ができる  中国語が少しできる  HDDレコーダーの動画を編集できる  弱い人の目線に立って話が聞ける  イベントの司会・進行役ができる

②そのスキルのセールスポイントを考える

どんなに大したことのないスキルでも、セールスポイントはあります。

例えば、「何でも美味しそうに食べる」というスキルのセールスポイントを考えてみましょう。

●何でも美味しそうに食べる

頂いたものを、喜んで、味わって、笑顔で食べていると、それをあげる人も、あげた甲斐を感じます。

「自分があげたものを褒めてくれて嬉しいな。」「この人になら食べてもらおう。」と思えるものです。

その結果、同じ人から、食べ物を頂くことが何度もありました。

また、僕のリアクションを通じて、その人との距離が縮まったように思えます。

できれば、頂いたものに関して、素直に感じたことをコメントにして返してあげると、なお喜んでくれます。

といった感じで、どんなに他愛のないことでも、自分が人に喜んでもらえるセールスポイントに昇華できたら、こっちのものです。

自分のできることと、セールスポイント

「えー?こんなくだらないこと…」と思うのは一旦中断して、

だまされたと思って一度やってみてください。意外と使えますよ。


※追記

「自分発見カタログ」を書いた人は、愛媛県のある地域で、地域おこしをしている人でした。

地方の過疎地というものは、高齢化と人口減少と限界集落という問題を抱えていきます。

そうなると地域社会の形が変わってきますので、それまで当たり前のように行われていたことができなくなることがあります。

(高齢化により、農業が続行不可能になるとか、空き家が増えて維持管理が出来なくなる、等)

しかし、当たり前が破たんしてしまう地域社会の中で、世間的には大した能力でなくても、その地域の人にとっては、意外と役に立つことがあります。

地域の消防団に参加して、消火活動ができることとか、動画を作成して、地域のPRができるとか、歌を歌って、場を盛り上げることができるとか、農業の手伝いができるとか、

別にハイレベルなスキルばかりではありません。

だけれど、例え拙くても、自分にできることをどんどん出して、地域社会に積極的に参加していけば、そこでもなんとかやっていけるのではないでしょうか。

自分が出来ることをどんどん使って地域社会で生きていく。

それには、意欲があることが何よりも大事なんだなぁ、と感じたのでした。