流れて消えるだけじゃ、語り合えないから

この人いいな、という人は、前向きでも後向きでもなく、ただ中間の状態でその場を動いているだけ。

自己分析:自問自答の方法

この自己分析サイトで、よく「自問自答しよう」と書いています。

しかし、自問自答といっても、何をどう問うたらいいのか、わからないと思った人もいるかもしれません。

ここでは、すぐにできる自問自答の方法について、紹介したいと思います。

「なぜ~なんだろう」と自分の状態に自問自答してみる

「自分は今緊張している。顔見知りばかりだし、何度も舞台に立っている。なぜ?」

「自分は同窓会に出られない、嫌いな同級生がいる。なぜ?」

「善人だと信じ込んでいたのに、不倫をしていたのがわかった。しかも5人だ。許せない。許せないのはなぜ?」

こんな風に、「舞台を前に緊張する」「同窓会に出たくない」「不倫が許せない」といった、自分の状態や感情に対して、「なぜ?」と疑問を投げかけていくものです。

その「なぜ?」を掘り下げていくことで、自分の中で引っかかっているものがみえてくるようになります。

「不倫を許せないのはなぜ?」→善人だと思っていた。善人は不倫などやってはいけない。

「善人は不倫をしていけないのはなぜ?」→潔白であるべきだ。社会に希望を与える人としては。

「社会に希望を与える人が潔白でなければならないのは、なぜ?」→不潔な人が希望を与えるなんてことは普段ないからだ。

「それはあなたの思い込みではないのか?逆に、清濁併せ持つ人が世の中に希望を与えるのは良くないことか?」

→良くない。

「それはなぜだ?」→石田純一みたいな軽そうな人が社会運動をやっているのを見るのは嫌だし、不倫とかして裏切られるかもしれないし…

「ということは、自分は軽くて遊んでそうな人を毛嫌いするところがあるんかな?それとも、裏切られる行為そのものが嫌いなのかな?

といった感じで、どんどん深めていくと、

自分の価値観にぶち当たることがあります。

そこでぶち当たった価値観だとか、過去の傷が、問題の原因になっていることが大いにあるのです。

そこを知っておくと、他の機会での分析に使えるかもしれません。

見つけた点と点がつながって、自分というのがだんだん見えてきますから。

5W1Hで自問自答してみる

質問や会話や問題分析などでよく使われる5W1Hですが、自問自答でも十分使えます。

ご存じかと思いますが、

What 何が

Where どこで

When いつ

Who 誰が

Why なぜ

How どうやって

という疑問詞を使って自問自答をしていくということもできます。

最初の

「自分は今緊張している。顔見知りばかりだし、何度も舞台に立っている。なぜ?」

という問題に対し、この5W1Hを当てはめてみましょう。

What 何が                                               ⇒ 本番前の自分が

Where どこで                                 ⇒  1回も行ったことのないライブハウス

When いつ                                              ⇒ 今は開演10分前

Who 誰が(来る)                      ⇒ 顔見知りの人たち(仲はいいけれど、評価は厳しい)

Why なぜ(緊張している) ⇒ 本番直前で、馴染みのない会場で、厳しい人たちの評価にさらされているので

How どうやって

という風に、きれいにおさまりました。

なお、「How」を空欄にしたのは、ここは問題解決に使えるところで、自己分析とは関係ないので、省略しました。

こうして、状況を整理していきます。

そして、最後のまとめに、「Why」を書きだしていきます。

このWhyで、「本番直前、馴染みない会場、見る人が厳しい」という緊張の原因が出てきました。

その原因「Why」を持って、さらに深く掘り下げていきます。

「馴染みのない会場で緊張するのはなぜか?過去になにがあったか?」

「厳しい人の見方が嫌なのはなぜか?」

「本番直前に緊張するのは、体質か?過去に何かあったのか?」

という風に掘り下げられます。

こうしれ価値観や過去に当たっていき、自分を知るてがかりになりやすいのです。