言葉にならないものを、言葉にする方法(言語化)
自己分析は、自分のことを言葉にして観察し、考えることが基本のやり方です。
そうなってくると、「なんだか知らないけれど」と、分からないところを、言葉にする必要も出てきます。
「言葉にならない」を、できるだけ言葉にするように出来るために、僕がやってきた方法を、書きたいと思います。
「何が分からないか、わからない」状態から、徐々に掘っていき、
「何が分からないか、わかる」に変えていけるだけでも、自分を知る大きな一歩になるでしょう。
最初は単純な言葉を並べるだけで十分
【例題】 ここにいるモデルの中で、好きな顔のモデルを一つ選び、どんなところが好きかを説明してみましょう。
顔の好みとか、画像・映像で表すものって、なかなか言語化するのって難しいです。
しかし、これでも2つのポイントがあります。
(1)顔の特徴について観察する
(2)自分が印象に残った(好きと思った)特徴について言語化する
(3)単純な言葉でもいいから、言語化する
まず、(1)顔の特徴について観察するですが、これらモデルの顔には、それぞれ特徴があって、皆違っています。
例えば、僕は左下の顔のタイプが好きなので、このモデルを例題として観察してみますが…
・目が大きい
・唇が薄めで、歯並びがいい・笑顔をつくっている
・鼻が大きくも小さくもなく、通っている
・肌のつやがきれい
・たまご型の輪郭
・髪はそこそこ長め
……といった特徴が浮かんできます。
まずは、モデルの特徴を、簡単に言葉で描写してみましょう。
その次が、(2)自分が印象に残った(好きと思った)特徴について言語化する
印象に残ることは、自分の心のどこかに引っかかるということです。
それは好きであっても、嫌いであっても、印象に残ってしまいますが、それはともかく、
印象に残ったところが、「そのモデルをイイと思った理由」になるのです。
まず、モデルの特徴をピックアップしたものに、特に自分がイイと思った特徴に、マークします。
・目が大きい、クリッとしている
・唇が薄めで、歯並びがいい
・笑顔をつくっている
・鼻が大きくも小さくもなく、通っている
・肌のつやがきれい
・たまご型の輪郭
・髪はそこそこ長め
(選択は複数でも構いません。モデルのかわいさは、これら要素のトータルで出来ていますので。)
という感じで、赤マーカーしてみました。
さらに、赤マーカーしたところについて、その理由を掘り下げて考えてみます。
・目が大きく、クリッとしている →優しそう、安心する
・唇が薄めで、歯並びがいい →くせがない、アイドルみたい
・笑顔をつくっている →笑顔が可愛い、心から微笑んでるみたい
・鼻が大きくも小さくもなく、通っている
・肌のつやがきれい
・たまご型の輪郭
・髪はそこそこ長め
という感じで、どんどん理由を並べていきます。
そのときに、別に難しい言葉を使って理由を考える必要はないのです。
(3)単純な言葉でもいいから、言語化する
それだけで十分です。思いつく限り、単純な言葉を並べていくと、思わぬ理由が見えてくることもあるでしょう。
そのときは、今まで見えなかった自己が見えるいいチャンスです。
うまく説明しようなんて二の次、三の次です。
そんな感じで、タイプのモデルの顔が好きな理由というのが完成しました。
僕の解答だと…
左下のモデルの好きな所は、優しそうな大きくクリッとした目。安心させられる。唇が薄めで、歯並びもいい。アイドルのような顔立ちをしている。笑顔が可愛い。心から微笑んでいるみたいで、好きになってしまう。
という感じで、言語化できました。
「なぜ?」「どんなところが?」と自分に聞いてみる
【例題】 自分がいつも避けている場所がある。どうしてそこを避けてしまうのか、言語化してみましょう。
この例題の解答は、読者のみなさんに持ち帰っていただくことにして、ここではやり方をお伝えしますが、
(1)まず、「いつも避けている場所」というのを設定します。
その次に、
(2)どんなところが印象に残っているのか ピックアップします。
そして、その理由を掘っていきます。
(3)「なんで?」「どんなところが?」「何があった?」「何のせいで?」などの質問を、自問自答していきます。
そのとき、どんな単純な言葉でもいいから、理由をどんどん並べていきます。
自分に「なんで?」という質問をし続けることが大事なのです。
いかがでしたでしょうか。こうして、「自分が避けてしまう場所」の理由がわかり、自分の頭の中のモヤモヤを言葉にすることができるでしょう。
「単純な言葉を並べるだけでいい」とか「自分に「なぜ?」と自問自答する」だけでも、言語化をすることにつながっていきます。
そして、言語化の習慣が付けば、自分の考えや感情や行為の仕組みなんかを、論理的に説明できるようになり、
自己分析がより進んでいくでしょう。
あとは、人に返すコメントがうまくなる、という特典もあります(笑)