流れて消えるだけじゃ、語り合えないから

この人いいな、という人は、前向きでも後向きでもなく、ただ中間の状態でその場を動いているだけ。

ダイソーの100円小銭入れで十分って思う

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正方形の、なんの図柄もない、チャックで閉じられただけの小銭入れ。

これが僕の持っているサイフだ。

ダイソーの小銭入れコーナーで買った。

持って1年くらいになるが、意外と長持ちで、重宝している。

 

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中には最低限の札、小銭、日常的によく使うカード(定期、キャッシュカード、図書館カードなど)くらいしか入れていない。*1

 

おかげで財布はペラペラだ。

しかし、尻ポケットにすっぽり収まるので、尻への違和感も少ないのが嬉しい。

 

「小銭入れ」と銘打っているが、布なので、意外と入ることも、使い勝手がいいと思えるポイントなんだ。

 

 

この小銭入れは、物を持っているのが嫌な僕が辿り着いた財布だと思う。

 

 

以前は人並みに見えるような財布や、それなりにブランドっぽいもの、長いサイフなんかを持っていた。

しかし、良いと言われるサイフでも、段々痛んでみすぼらしくなってくる。

人に見せられないので、使えなくなってくる。

人にまともにみられるために、それなりの財布を持ってないといけない、という意識に疲れていた。

 

ある日、その競争からドロップアウトすることにした。

そして、この小銭入れを持つことになった。

 

たしかに、小さいので、小銭やカードは沢山入れられないので、不便だ。

 

しかし、何を持つべきか取捨選択されてくるので、どんどん小銭入れは薄く、軽くなる。

すると心が軽くなった気分がするのだ。

それは、たかが100円といわれていた財布が、それ以上の価値をどんどん見せてくれたのだ。

 

身の回りのものをもっと軽くしたい。

そんな気持ちがまた一つ浮かび上がった。

*1:1か月に1回使わないようなカードは、別のカード入れを作って、そこに携帯している。

安いだけじゃない!安宿の楽しみ方

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僕が旅を始めた高校生くらいから、安宿とは切っても切り離せなかった。*1

9年前くらいに、バイク乗りの安宿「ライダーハウス*2や、外国人も泊まれる宿「ゲストハウス*3が現れ、その値段の安さに、喜んで飛びついた。

安くて1000円、高くても3000円の世界に驚いた。

 

そして3年前くらいから、1~3000円が相場の安宿は、全国に波及した。

どの県の都市部にも、だいたい1軒はゲストハウスがあり、安宿旅行に困らなくなってきた。

僕が気軽に旅行できるようになったのも、この安宿(と夜行バスやバイク)のお陰だ。

 

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しかし、宿に泊まれば、それで1日が終わり、というものではなく、

宿そのものにも楽しみがあるから、安宿はやめられない。

 

それは、「旅人たちとの会話」だ。

 

ゲストハウス、ライダーハウス、とほ宿、ユースホステル

安宿にはだいたい「談話室」というのがある。

 

そこに夜な夜な宿泊者が集まって、会話をするのが、一つの楽しみなのだ。

 

年齢も職業も性別も国籍も違う、さまざまな立場の人々が、旅と安宿という軸を中心に集まってくる。

 

例えば最近の旅だったら、

岐阜県下呂温泉にある「ゲローバルホステル*4の談話室で。

 

メンバーは

・愛知県の大学生男子2人、自転車でやってきた

・東京の20代会社員男性、あくせくした海外旅行に飽きて、下呂に4日滞在

・大阪の20代女性、飛騨方面の旅、安宿は初めてらしい

・大阪の40代バイカー

・宿のオーナー、30代

・僕、バイクで長野や岐阜の山奥を散々巡ってきた

 

のような人たちが、酒やドリンクを飲んだりしながら

最初は旅にまつわる話や情報交換をしたり、

やがてそれぞれの日常や好きなものなどの話に移っていく。

そのうち「明日、○○方面行くけど、一緒に行く?」「いいね!」

というような話になることもある。

 

また、キッチンもあって、夕食・朝食の食材を買ってきて、そこで調理しているうちに、他の人と話が弾んだりすることもある。

 

もちろん、一夜だけのことなので、この談話室でそれっきり、ということがほとんどだが、その気軽さも、流れていく「旅」らしくて、悪くはない。*5

 

ビジネスホテルだと、その楽しみがない。*6

談話室もなければ、安宿のように相部屋でも二段ベッドでもなく、他の人と接する空間がないので、*7宿では何もやることがない。

ただ、旅でやることが多くて疲れたから寝たいとか、ずっと一人でいたいときには、これ以上良い空間はないと思うので、ごくまれに泊まりたくなるときはある。

 

今、ネット予約等で、あらゆる宿が安くなっている。

だからこそ、気分や楽しみ方に応じて、宿を選ぶ範囲が増えたな、と思った。

 

 

※だけど、最近名古屋の定宿が、音速別荘という安宿から、名古屋駅前のネットカフェに変わった。

だって安いし快適なんですよ。8時間ナイトパックで1200円ですよ!リクライニングシートも、ほぼ180度倒れるから、快適に寝れる。シャワーもある。

名古屋で夜遅くまで飲んで、始発で大阪に戻って仕事に間に合わすこともできますからね。やっぱ価格には勝てませんでしたねぇ。

*1:これから出てくる安宿が出てくる前は、ビジネスホテルやユースホステルがほとんどで、価格も安くて4000円台が当たり前だった。

*2:バイク乗りたちが集まっているので、バイク乗り特有の会話や情報交換、そしてイベントが行われることがある。なお、寝具やシャワーがない宿もあり、寝袋を持参する必要もある。

*3:外国人宿泊者も多いので、英語が話せないと外国人とコミュニケーションが取りにくいが、スタッフは日本人なので、日本人とやりとりすれば大丈夫。

*4:ずいぶんシャレが利いたネーミングだ

*5:この人とは仲良くなりたい!という人もいるけれど。

*6:旅館や民宿だと、宿の人と接する機会は比較的多いので、会話も楽しめる

*7:プライベートが確保されている、ともいえる

日本一寂しい旅を追求する?(後編) 奈良の廃村、中津川に降り立って

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この企画は、旅で感じる「寂しい」をとことん追求するものである。

どうせやるなら、とことん「寂しい」旅にしようじゃないか。

 

 今回は、奈良県の山奥「野迫川村」の、さらに奥にある廃村「中津川」。

人がいた村は、「寂しい」を詰め込んだ廃集落である。

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成長段階に応じた環境にいられないから、コンプレックスが積もる

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学生時代の僕は、いわゆる「コミュ障」といわれる人でした。

友達の作り方がわからず、人に違和感を持たれずに接してもらえる方法がわからないまま大学に進んでしまって、いつも一人、いけていない人に見られていたようです。

 

そんな一人だけの僕の周囲は、

男の人と女の人がグループを作って自然に楽しそうに話をしているのとか、

学生のカップルがいちゃいちゃしているという、

大変うらやましいものでした。

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日本一寂しい旅を追求する?(中編) 奈良山奥、限界集落を越えて

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この企画は、旅で感じる「寂しい」をとことん追求するものである。

どうせやるなら、とことん「寂しい」旅にしようじゃないか。

 

 今回のルートは、奈良県の山奥「野迫川村」から、廃村「中津川」。

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いらないと言われたものが、あふれている。かわいそうに思う

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世の中には、必要以上にモノが多すぎると思うのは、僕だけだろうか。

 

家に売りに来ては断られるフルーツの訪問販売。

頼んでもいないのに付けてくれるおまけ。

別に遊ばない回転寿司屋のガチャガチャ。

もらっても使う予定もないまま置いている、贈答品。

 

いらない。

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日本一寂しい旅を追求する?(前編) 奈良山奥、廃村への道

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この企画は、旅で感じる「寂しい」をとことん追求するものである。

どうせやるなら、とことん「寂しい」旅にしようじゃないか。

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